核小体移行型PTHrPトランスジェニックマウスにおける軟骨異常の解析
Project/Area Number |
17659577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
網塚 憲生 新潟大学, 超域研究機構, 教授 (30242431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
井上 佳世子 (野澤 佳世子) 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90303130)
河野 芳朗 新潟大学, 医歯学系, 助手 (60303129)
織田 公光 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10122681)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 解剖学 / 核小体 / 軟骨 / PTHrP / 細胞・組織 / トランスジェニックマウス / 軟骨細胞 / 核小体移行シグナル / 組織解析 |
Research Abstract |
平成18年度では、17年度で作製した核小体型PTHrP(副甲状腺ホルモン関連ペプチド)トランスジェニックマウス(Tgマウス)の組織解析を行った。 胎生18日齢のTgマウスのgenotypingを挿入DNA特異的なprimerを用いて、核小体型PTHrP cDNAが過剰発現されているマウス個体を確認した。それらの大腿骨において、type II collagenを発現する骨端軟骨の静止層・増殖層では、PTHrPおよびmyc-tagは軟骨細胞の核および核小体に局在することが免疫組織学的に明らかにされた。このような、Tgマウス骨端軟骨を野生型マウスと比較すると、Tgマウスの静止層、増殖層、肥大化層の大きさは変わらず、骨端軟骨におけるPCNA陽性(増殖)軟骨細胞の比率、およびtype X collagen陽性肥大化層の領域も野生型マウスと比較しても違いが認められなかった。従って、核小体型PTHrPは、PTH/PTHrP受容体を介した作用とは異なり、軟骨細胞の分化増殖に著しい影響を及ぼさないと推測された。ところが、野生型マウスでは骨の長軸方向に平行な軟骨カラムが形成されるのに対して、Tgマウスの増殖層では、大きさおよび形状の異なる軟骨細胞が不規則に局在した。以前に報告したPTHrP欠損マウスでは軟骨細胞の形状や配列が不規則であったことを考え合わせると、軟骨細胞の形や配列性には核小体型PTHrPが関与する可能性が結論づけられた。本研究成果は平成18年度新潟歯学会第2回例会(平成18年11月)で報告するとともに論文作成中であり、平成19年度の日本骨形態計測学会、日本骨代謝学会にて発表予定(抄録提出済み)である。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)