扁平上皮癌における放射線耐性遺伝子の発現と癌特異増殖進展の予防
Project/Area Number |
17659581
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
立川 哲彦 Showa University, 歯学部, 教授 (10085772)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 太朗 昭和大学, 歯学部, 講師 (00317570)
山本 剛 昭和大学, 歯学部, 助教 (80384189)
相田 忠輝 昭和大学, 歯学部, 助手 (10307051)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 遺伝子 / 癌 / ゲノム / 発現制御 / 放射線 |
Research Abstract |
癌は遺伝子レベルの異常を持った分子病であることが分子生物学的手法、遺伝子解析技術の発展により明らかにされつつある。現在はプロト癌遺伝子の活性化や癌抑制遺伝子の不活化など、複数の癌関連遺伝子の変異が癌化・悪性化の過程で段階的に関与している。一方、放射線照射された細胞に生じる損傷の一部は回復することが知られており、口腔扁平上皮癌は50%〜70%が全く放射線の治療効果が得られていないのが現状である。このような放射線感受性の違いは癌細胞自体の細胞周期調節、DNA修復能、細胞死調節能などの細胞内因子が関与している。このような因子を遺伝子レベルからみると、癌治療での放射線の集学的癌治療成果の向上と癌関連遺伝子の変異についてはp53遺伝子の関連が主体で、他の癌関連遺伝子についてはほとんど研究されていない。そこで、本研究は研究代表者が新たに樹立した扁平上皮癌細胞の32株から放射線耐性遺伝子を見出し、その耐性遺伝子が実際の臨床症例においてどのような発現様相を呈するかを検索することを目的とした。まず、細胞増殖試験の結果、細胞増殖率が高い細胞は放射線照射後でもその細胞増殖率は高いまま維持される傾向にあった。しかしながら、細胞増殖率が低い細胞でも、放射線照射後は細胞増殖率が高い細胞へと変換する細胞が認められた。この結果から、細胞増殖率は放射線照射による細胞死滅の判定因子には必ずしもならないことが判明した。さらに、放射線耐性獲得をしていない20Gy照射群と高細胞増殖率を示し、照射により死滅しない放射線耐性を獲得した60Gy照射群について、マイクロあれを用いて遺伝子解析を行った。各々の放射線耐性細胞で遺伝子の高い発現率は異なっていたが、シグナル伝達系、細胞活性因子系の遺伝子の発現は共通して高い値を示した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(10 results)