口腔癌病巣集積型マイクロバブルの開発と治療への応用
Project/Area Number |
17659627
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
森 士朗 東北大学, 大学病院, 講 (80230069)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小玉 哲也 東北大学, 先進医工学機構, 助教授 (40271986)
小野 栄夫 東北大学, 大学院医学研究科, 教授 (20302218)
鈴木 麻衣子 東北大学, 先進医工学機構, 助手 (70420049)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 口腔癌 / マイクロバブル / 超音波 / 病巣集積 / 動物モデル / 画像診断 / 分子導入 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
本研究は、マイクロバブルを口腔癌の治療に応用するための病巣集積型マイクロバブルを開発し、治療への応用を検討することを目的とする。本研究においては、当初マイクロバブルに血小板膜の性質を組み込むことにより、癌症巣への標的性を与えることことを目指し、血小板膜をマイクロバブル被膜に取り込んだ血小板キメラバブルの作成技術を検討した。まずヒト血液から血小板を抽出し、キメラバブルを作製した。しかし、このキメラバブルの作製過程において、将来の臨床応用を想定した場合のキメラバブルの生物学的活性の維持、血小板の供給源、キメラバブル作製のための費用、時間など様々な問題が明らかとなり、本来の本研究の目的を達成することが困難と思われた。しかしその一方で、本研究を遂行する過程において、マイクロバブルの大きさを直径200mm以下にすることにより、バブルが腫瘍血管から漏出し、腫瘍血管周囲に停滞すること、高周波超音波イメージング装置を用いることにより、雌内を流れる直径200mmの一個一個のノミブルの動きが可視化されること、我々が開発した高効率型超音波分子導入装置を用いることにより、細胞への分子導入高率が飛躍的に向上することなど、本研究の本来の目的の達成を可能にするマイクロバブルの腫瘍組織内での物理学的特性が明らかとなった。本研究においては、当初主眼においていた血小板キメラバブルの開発という構想は達成できなかったが、本研究で行った様々な実験結果からマイクロバブルの極めて有用な物理学的特性が明らかとなり、当初想定した目的よりもより汎用性のあるマイクロバブルによる癌組織への分子導入システムの開発への道が開けた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)