Project/Area Number |
17659679
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Fundamental nursing
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Research Institution | Musashino University (2006) St. Luke's College of Nursing (2005) |
Principal Investigator |
香春 知永 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (30194947)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 看護基礎教育課程 / 社会人学生 / 学習特性 |
Research Abstract |
本年度は、「看護基礎教育課程における社会人学生の学習特性」を明らかにするため、(1)社会人学生、(2)高校卒業後入学してきた学生(以下、学生とする)、(3)教員・指導者の3つの立場を対象者にインタビューを行った。その結果、以下のような学習に関する特性が明らかとなった。 1.入学動機 社会人学生では「大学時代の専攻分野での就職困難感・自立の難しさ」と「専攻分野に対して自分に適していない感じ、何がしたいのかが分からない、仕事での不自然さ」という免許に伴う職業としての看護職の価値と自己実現の2つの視点が挙げられた。また、看護職を選択するに際して他者からのすすめが多くあがっていた。一方、学生は「家族が医療職者であるという背景」「小学生・中学生時代からのあこがれ」「人と接することが好き」といった動機を挙げていた。両者の共通動機として「人に役立ちたい」があげられた。 2.学習上の特性 社会人学生は、学習に対する不安として、「テストに対する不安」「どこまで学習したらよいのか、到達点が見極められない不安」「国家試験に対する不安」を挙げていた。また「社会人でない学生とのグループワークでの理解度・テンポの違い」「同じ基礎教育の学生ではなく年長者としての意識や対応」という学習上の学生との差異を意識している一方で、「看護という専門内容を学ぶことについては他の学生と同じレベル」という感覚を持っていた。また、「効率的な学習方法」「学習場面での教員への依存」ということを重視していた。学生は「看護専門科目以外の科目への関心」「グループワークで他者を知る喜び」を挙げていた。両者に共通な学習への影響要因としては、「学習する仲間の存在」があげられた。教員・指導者は、「統合力」「学習に対する熱心さ」を、また実習場面においては「自己の考えへのこだわりの強さ」「感動の少なさ」「要領のよさ」などを社会人学生の特性ととらえていた。
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