大規模数値計算による初期宇宙での構造形成と銀河間物質の再電離過程の研究
Project/Area Number |
17684008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉田 直紀 Nagoya University, 大学院・理学系研究科, 助教 (90377961)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥12,870,000 (Direct Cost: ¥9,900,000、Indirect Cost: ¥2,970,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2005: ¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
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Keywords | 宇宙物理 / 天文 |
Research Abstract |
1 今年度は宇宙再電離に伴う銀河間物質の進化の研究の発展として、初代星からの紫外光により一旦電離されたガスから第二世代の星が生まれる様子のシミュレーションを行った。 昨年度の研究では星形成分子ガス雲が形成されるまでにとどまっていたが、さらに質量解像度を高める手法を適用して、第二世代の原始星形成まで詳細に調べた。3次元シミュレーションから得られたガス降着率を用いて原始星進化の計算をおこない、第二世代の星は質量がおよそ数十倍程度になることを示した。 2 第一世代星が進化の最終段階に、重力崩壊によっておよそ100太陽質量程度のブラックホールを残す場合の宇宙論的構造形成シミュレーションを行った。ブラックホールが宇宙論的環境の中でその後どのように進化し、宇宙年齢10億年の頃までに観測から示唆されるような巨大質量ブラックホールに成長できるかを調べた。ブラックホールへのガス降着率が理論的に可能な上限に近い場合のみ、十分な質量にまで成長することができると示し、またそのような巨大ブラックホールを含む遠方のクエーサーの電波特性を議論した。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)