深層水形成に着目した全球規模海洋熱塩循環のマルチスケールモデリング
Project/Area Number |
17684025
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
羽角 博康 The University of Tokyo, 気候システム研究センター, 准教授 (40311641)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥26,780,000 (Direct Cost: ¥20,600,000、Indirect Cost: ¥6,180,000)
Fiscal Year 2007: ¥7,670,000 (Direct Cost: ¥5,900,000、Indirect Cost: ¥1,770,000)
Fiscal Year 2006: ¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2005: ¥11,830,000 (Direct Cost: ¥9,100,000、Indirect Cost: ¥2,730,000)
|
Keywords | 熱塩循環 / 深層水形成 / 南大洋 / ラブラドル海 / ウェッデル海 / 南極 / LES / 海面境界条件 |
Research Abstract |
全球規模モデリングでは、南大洋における渦解像モデリングを実施し、中規模渦やさらにスケールの小さい渦が深層水塊形成・分布に果たす役割について調べた。特に南極中層水の大西洋への貫入について、渦活動に伴うサブダクション過程を定量的に見積もり、それが本質的に重要であることを指摘した。また、渦解像モデリングの結果を使用し、南大洋における熱塩循環の2種類の経路(cold water routeおよびwarm water route)を定量的に見積もるためのトレーサー実験を行った。領域規模モデリングでは、前年度から引き続き行っているラブラドル海の深層水形成領域シミュレーションに関して、中規模渦による淡水輸送が深層水形成を抑制する過程に関する解像度依存性を調べるための実験・解析を行った。また、南極周囲およびオホーツク海という深層水形成領域について、特に海氷生成の影響を定量化するためのシミュレーションを実施した。両海域とも海氷生産量に関しては高い再現性が得られ、深層水塊の起源となる高塩分水の性質・形成量に関して定量的な評価を行うことができた。微小プロセス規模モデリングでは、昨年度までに開発された非静水圧海洋モデルを用い、ウェッデル海における高密度水の流出・混合過程に関するシミュレーションを行った。特に、地形による制約によって、大陸斜面に沿う流出経路ばかりではなく、渦運動生成とそれに伴う大陸斜面からの高密度水切離過程、さらにそれに引き続く混合過程が大きく影響されることがわかった。
|
Report
(3 results)
Research Products
(23 results)