ストレス応答性アポトーシス制御因子の網羅的探索と機能解析
Project/Area Number |
17689015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
吉田 清嗣 Tokyo Medical and Dental University, 難治疾患研究所, 准教授 (70345312)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥25,740,000 (Direct Cost: ¥19,800,000、Indirect Cost: ¥5,940,000)
Fiscal Year 2007: ¥8,450,000 (Direct Cost: ¥6,500,000、Indirect Cost: ¥1,950,000)
Fiscal Year 2006: ¥8,450,000 (Direct Cost: ¥6,500,000、Indirect Cost: ¥1,950,000)
Fiscal Year 2005: ¥8,840,000 (Direct Cost: ¥6,800,000、Indirect Cost: ¥2,040,000)
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Keywords | アポトーシス / ストレス / DNA損傷 / プロテオミクス / キナーゼ / がん細胞 |
Research Abstract |
癌抑制遺伝子p53は細胞周期の制御や、アポトーシス誘導に重要な役割を果していることが明らかになってきたが、その生理機能と調節機構の詳細ははっきりしない。特に、p53転写活性の調節についての情報は極めて少ないのが実状である。我々は、リン酸化酵素プロテインキナーゼCファミリーの一員であるPKCdeltaが翻訳後修飾だけでなく、転写レベルでもp53の発現を制御していることを見いだした。p53のプロモーターを用いたレポーターアッセイの解析から、PKCdeltaがp53のプロモーター領域のうちCPEと呼ばれる配列を介して、p53の転写活性を促進することを明らかにした。さらに、我々はCPEに結合している転写因子はアポトーシス促進因子Btfであることを見いだした。DNA損傷によりPKCdeltaはBtfと複合体を形成しており、PKCdeltaによって活性化されたBtfはCPEと結合し、p53のプロモーター活性を誘導するが、PKCdeltaの阻害剤によりBtfとCPEの結合が顕著に抑制された。その結果、p53のmRNAと蛋白質レベルの発現も明らかに減少した。また、PKCdeltaの阻害剤やBtfのsiRNAを用いることで、DNA損傷によるp53依存性アポトーシス誘導が著しく低下した。これらの結果から、PKCdeltaはBtf依存性p53転写制御を介して、DNA損傷によるアポトーシスを誘導することが明らかになった。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)