骨髄血管前駆細胞を使った網膜血管再生治療及び網膜神経保護療法の開発
Project/Area Number |
17689045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大谷 篤史 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (30314222)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥28,210,000 (Direct Cost: ¥21,700,000、Indirect Cost: ¥6,510,000)
Fiscal Year 2007: ¥8,190,000 (Direct Cost: ¥6,300,000、Indirect Cost: ¥1,890,000)
Fiscal Year 2006: ¥8,450,000 (Direct Cost: ¥6,500,000、Indirect Cost: ¥1,950,000)
Fiscal Year 2005: ¥11,570,000 (Direct Cost: ¥8,900,000、Indirect Cost: ¥2,670,000)
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Keywords | 網膜色素変性 / マイクログリア / 骨髄由来末梢血幹細胞 / エリスロポイエチン / GCSF / 錐体細胞 / 細胞融合 / 骨髄幹細胞 / 血管内皮前駆細胞 / 血清 / 網膜疾患 / 血管前駆細胞 / 末梢血幹細胞 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、網膜色素変性患者から末梢血を採取しCFU-EC(血管内皮細胞コロニー形成能)、CFU-GM(顆粒球、マクロファージコロニー形成能)などを測定した。これまでに明らかにした加齢黄斑変性患者と同様に網膜色素変性患者でも関連が示唆された。網膜色素変性モデルマウスを使い、骨髄由来細胞の網膜神経細胞変性への関与を検討した。骨髄由来細胞は網膜神経細胞変性に伴い、網膜内へ誘導される。誘導された細胞は、多くがマイクログリアの形態を取り特に変性している細胞層に多く見られた。実験的に誘導される細胞を抑制したところ、網膜神経細胞変性、網膜血管萎縮は急速に進み、網膜機能もそれに追随して低下した。そこで我々は骨髄由来細胞を賦活すると神経変性が抑制されるのではないかと考え、その方法を開発した。既に広く利用されている顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)とエリスロポイエチン(EPO)を同時投与することにより、末梢血CFU-EC、CFU-GMが相乗的に亢進することを見出し、これをマウスモデルに投与してその臨床的効果を検討した。GCSF, EPO同時投与により、遺伝性網膜色素変性モデルマウスにおける網膜視細胞変性は優位に遅延し、その機能も保護できることが出来ることがわかった。視細胞のうち、遺伝子異常が存在するrod細胞に対しても保護効果が見られたが、特徴的にはcone細胞に対する効果であった。この方法は臨床応用も可能であると考え、特許出願の上、臨床応用へ向けて検討を始めている。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)