Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
本研究では,ソフトウェア開発におけるテスト工程の効率化を目的として,ペアワイズ法に基づいた不具合検出能力の高い,強力なテストケースの設計手法の研究・開発を行った. まず,昨年度から研究を行ってきた,テストケース実行のためのオーバヘッドを考慮したテスト生成法を完成させると共に,その定量的評価を行った.ここで実行のためのオーバヘッドとは,新しいテストケース実行の際に生じるコストのことである.例えば,プリンタや複写機のテストでは,テストケースの実行の際に,用紙トレイや印刷対象の大きさなどを設定することが必要だが,そのためのコストをモデル化したものと考えることができる.提案した生成法は2種類ある.一つは,グリーディー法と呼ばれる良いテストケースを一つずつ求めていく手法の拡張である.もう一つは,既存手法で得られたテストケースの集合に対し,実行のオーバヘッドが少なくなるよう,それらをスケジュールするという手法である.実験の結果,後者の手法の方が,オーバヘッドの少ないテストを比較的安定して生成することが分かった. 更に,これまでの研究成果を総括する意味で,本課題にて実施した研究を含む,ペアワイズ法に関連した研究の体系化を行った.この結果はサーベイ論文の形で,電子情報通信学会論文誌において発表した.具体的には,約60の関連研究を精査し,それらをテストケースの生成法に基づいて分類した.また,実用の助けになるように,これまで知られている実際のシステムへの適用結果に関しても概説し,適用上の陥穽についても議論した.
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