広域分散環境における高性能で記述の容易な並列ブログラミングシステムに関する研究
Project/Area Number |
17700050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology (2006) The University of Tokyo (2005) |
Principal Investigator |
遠藤 敏夫 東京工業大学, 学術国際情報センター, 特任講師 (80396788)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ハイパフォーマンス・コンピューティング / ディペンダブル・コンピューティング |
Research Abstract |
本研究の目的は,動的・ヘテロ・大遅延の特徴を持つ大規模分散環境向けの並列プログラミングシステムの設計・評価である.タスク間の複雑な依存関係が存在する計算に対応し,大規模環境の特性を考慮したプログラミング環境を対象とし,応用分散アルゴリズムも対象とした.本年度は,近年の高性能アーキテクチャの動向を踏まえ,マルチコア・マルチCPUやアクセラレータ,GPUによるヘテロ型アーキテクチャへ対応する技術の提案・評価を行った.具体的には,ヘテロなノード間において並列プロセス数の調整を行い,かつそれぞれはCPUもしくはアクセラレータにおいてカーネル部分の計算を行うことにより異種計算機資源を効率的に利用するものである.提案プログラミング手法の実装・評価を東京工業大学の大規模計算機であるTSUBAME上において行った.ノードは汎用CPUとClearSpeed SIMDアクセラレータという異種計算機資源を持つため,双方を効率的に利用するようにプロセス数の調整を,現状では手動で,行った.並列Linpackを用いた評価により,本手法が十分に大きな問題サイズを持つときにスケーラビリティが高い(weakly scalable)ことを示した.結果については電子情報通信学会研究会(招待講演として)や情報処理学会シンポジウムHPCS2007で発表を行い,また情報処理学会論文誌に採択された.本年度購入した物品のうち,小額備品のノート型パソコンについては,システムの実装や実験のために利用した.また備品のXeonサーバは,合計8CPUコアを備えるサーバであり,マルチコアアーキテクチャの性能評価のために利用した.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)