Project/Area Number |
17700068
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | Cyber University (2007) Iwate Prefectural University (2005-2006) |
Principal Investigator |
後藤 幸功 Cyber University, IT総合学部, 准教授 (40315130)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 動画像配信 / セキュリティ / 分散システム / ネットワークシミュレーション / 動画配信 / 選択アルゴリズム / ネットワークモデル / インターネット放送 / コンテンツ配信 / P2P |
Research Abstract |
17年度から18年度にかけては、動画を配信中に経路上でのコンテンツロ護を行うための方式として分散された配信サーバからクライアントまでの経路をVPNにより構築し、さらにコンテンツを持つオリジナルサーバと分散されている配信サーバおよび各配信サーバ間にもVPNを張り、インターネット上でコンテンツ配信のための仮想ネットワークを構築するシステムの提案と理論を構築してきた。19年度では、このシステムのセキュリティに関する評価と、多くのクライントに長時間のコネクションを保持する動画像配信のための配信サーバとクライアントの分散アルゴリズムの設計と評価を行った。この評価を行うために18年度後半からは分散配信システムのシミュレーションシステムの開発を行ってきた。今回の分散アルゴリズムでは、1.クライアントと配信サーバ間の動画像品質を保証するために動画像を要求したクライアントが出来る限り近いサーバを選択すること、2.出来る限り負荷の低い配信サーバを選択するようなアルゴリズム、この2つの条件を満たすサーバ選択アルゴリズムを用いた。この条件を元に全サーバが許容するクライアント数に近いそれ以下の値でシミュレーションを行った結果、コンテンツの最長提供時間を越えると、サーバが許容するクライアント数の50%がクライアントに対して最適ではないサーバを選択することが分かった。このために先にあげた2条件のアルゴリズムのほかに、サーバが許容するクライアント数に最適であるクライアントとそれ以外のクライアント数のアクセス比率を条件として設けたが、シミュレーションの結果、アクセス比率を境界として適切でないクライアントの接続があることが分かった。このシミュレーションにより、分散アルゴリズムの開発が必要であることが示せた。また、このシミュレーションで行ったシステムのモデルは配信サーバをP2Pの配信元とみることが出来る。このシミュレーションの結果はP2Pの配信システムのシミュレーションも可能となることが分かった。また、セキュリティのためのVPNによる仮想ネットワークはP2Pでも使用されているが、現在のプロバイダが提供している動画配信システムではコンテンツそのものに暗号とアクセス制御をかけるDRMを用いたコンテンツ配信が主流となることをプロバイダへの調査結果から得た。今後の研究方針としては、シミュレーションによるP2Pおよび分散配信アルゴリズムの開発が必要である。
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