バーチャル天文台とグリッド技術を利用した大規模自動データ解析システムの開発
Project/Area Number |
17700085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
白崎 裕治 National Astronomical Observatory of Japan, 天文データセンター, 助教 (70322667)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | グリッド / 並列計算 / データグリッド / バーチャル天文台 / 天文学 / JVO / データベース / 分散コンピューティング |
Research Abstract |
平成19年度は本研究で開発を進めているグリッドシステムの安定動作を実現するためのソフトウエアの改良をおこない、Japanese Virtual Observatory (JVO)ポータルサイト (http://jvo.nao.ac.jp/portal)のバックエンド解析エンジンとしてJVOユーザへの公開を開始した。また、本システムを利用してすばる望遠鏡のSuprime-Cam装置のデータについて全件解析を行い、解析済み画像の公開を開始した。これはすばる望遠鏡運用開始後初めての試みである。15台の計算機を利用し、約10TBのデータを2週間弱で解析することに成功した。本グリッドシステムを利用しない場合には1年以上の処理時間を要すると予想され、大幅に解析時間の短縮化が実現できた。解析時間の短縮により、解析ソフトの改良へのフィードバックサイクルも短縮し、より精度の高い画像解析システムが実現できた。公開データは天文学研究としての利用の他、国際研究会IEEE Cluster 2008のデータ解析コンテストや一般の人達による利用など広く利用されつつある。JVO利用者が、解析済みのデータを利用するだけでなく、本グリッドシステムを利用してSuprime-Camの解析を行えるようWeb GUIの作成もおこなった。このシステムの実現により、大量のデータをユーザ側の計算機にダウンロードすることなく、また解析に必要となるソフトウエアのインストールをすることもなく、極めて簡単に画像解析がおこなえるようになり、これまでの手作業による解析では不可能であった大量データを利用した研究のための基盤が完成したといえる。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)