Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,逐次的音声発話解析モジュールを開発し,自然で円滑な音声対話インターフェースを実現することにある.本研究では,研究の焦点を構文レベルの解析に絞り,音声発話の逐次的な構文解析手法の開発に取り組んだ.今年度は,逐次的構文解析の定量的な評価手法について検討し,それに基づく逐次的構文解析システムの開発,ならびに評価を行った.具体的には以下の項目を実施した. (1)逐次的構文解析の定量的な評価手法の検討 逐次的構文解析の精度,及び逐次性を定量的に評価する手法について検討した.逐次的構文解析が解析過程で生成する部分構文構造の構成素と正解構文構造の構成素との一致の度合いに基づき,解析精度と逐次性を評価する尺度をそれぞれ定義した.解析精度と逐次性の間には,トレードオフの関係が存在するため,解析精度と逐次性を総合的に評価する尺度を定義した.構文木付きコーパスに基づく構文解析実験を実施し,様々な構文解析戦略の逐次性について調査を行った. (2)語彙情報に基づく逐次的構文解析システムの開発 高精度な逐次的構文解析を実現するために,逐次的構文解析における語彙情報を活用した曖昧性解消手法について検討した.逐次的構文解析では,部分構文構造と単語を組み合わせて新しい部分構文構造を生成するが,部分構文構造と単語の問に成り立つ構文的関係に着目し,その関係の種類に応じた曖昧性解消の方法を検討した.
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