Project/Area Number |
17700171
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Perception information processing/Intelligent robotics
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Research Institution | Nihon University (2006) Yamagata University (2005) |
Principal Investigator |
目黒 光彦 日本大学, 生産工学部, 講師 (20323884)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 感性情報学 / 色覚バリアフリー / 色変換 / カラー画像 / 情報通信工学 |
Research Abstract |
平成18年度においては、カラー画像における、色混同を生じる色の組み合わせに対する色覚異常者の知覚しやすい色への変換に関する検討を中心に行った。 まず、カラー画像を同一色と思われる領域に分けた領域分割を施した。次に、色混同を生じている領域の組の色の(x, y)値を通過する混同色線上の値を、均等色空間として知られるL^*a^*b^*色度のa^*b^*色度に写像する。そして、a^*b^*色度図上に写像した混同色線に対し直交する法線方向に色の修正を行う。法線方向の一直線上に並ぶ色度から、修正後の新しい色を選択することによって、色覚障害者にとって色弁別が可能で、色覚正常者にとっては、最小限の色修正にとどまることが保障される色変換処理を実現してきた。しかしながら、ある混同色の組み合わせである領域の色を修正することにより、新たに、別の領域の色との間で混同色の組み合わせとなる問題も生じてきた。そこで、混同色線に対する法線方向への色度の修正といった一次元的な色の探索に限らず、輝度の明暗方向における探索も加えた二次元色局面における色の探索に拡張した。ただし、二次元空間における探索では、闇雲に探索するのではなく、戦略的な探索が必要となる。そこで、確率的組合せ最適化手法として知られるシミュレーテッドアニーリング(焼きなまし法)による色探索を行うことにより、色修正による新たな色混同を生じない拘束条件を保ちながら、新たな混同色の組み合わせを生じることなく、色弁別の可能な色修正を実現するアルゴリズムを提案し、その有効性を検証した。
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