胚性幹細胞(ES細胞)を用いた神経幹細胞の時間的・空間的特異性制御機構の解析
Project/Area Number |
17700315
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡田 洋平 慶應大, 医学部, 助手 (30383714)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 神経科学 / 脳神経疾患 / 移植・再生医療 / 胚性幹細胞 |
Research Abstract |
1.マウスES細胞を用いた神経幹細胞(neurosphere)の誘導系の確立とその時間的・空間的特異性の同定:マウスES細胞からBMPの阻害剤であるNoggin、または低濃度のレチノイン酸(RA)存在下で浮遊培養して得られた胚様体(EB)を分散し、無血清培地でbFGF存在下で浮遊培養することで高効率にneurosphereを形成する培養法を確立した。これらのneurosphereは継代してsecondary/tertiary neurosphereを形成することができ、primaryからはニューロンのみが、secondary/tertiaryからはニューロン及びグリア細胞が誘導され、神経幹細胞の時間的特異性の変化を反映していると考えられた。さらに、領域特異的マーカーの解析によりEB形成時にNogginまたは様々な濃度のRAを用いることで前後軸を、またneurosphere形成時にShh-N, Wnt3a, BMP4を加えることで同様に背腹軸を制御し、ES細胞由来神経幹細胞の領域特異性をin vitroで自在に制御し得ることを明らかにした。 2.マウスES細胞由来神経幹細胞のin vivoにおける機能解析と神経変性疾患モデルにおける神経再生:低濃度RAを用いて誘導したES細胞由来neurosphereを野生型ラットおよびALSモデル(変異型ヒトSOD1(G93A)トランスジェニック)ラットの腰髄に移植したところ、NeuN陽性のニューロンに分化し、その一部はCholine Acethyl transferase (ChAT)陽性のコリン作動性ニューロンに分化していた。これらの結果からES細胞由来神経幹細胞がin vivoでもニューロンに分化し得ることが示された。 3.ヒトES細胞への応用:京都大学より分与を受けたヒトES細胞の培養を開始し、神経系細胞への分化培養系の開発を開始した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)