Project/Area Number |
17700338
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
藤田 裕子 国立成育医療センター(研究所), 薬剤治療研究部, 共同研究員 (50383758)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 難治性中枢神経疾患 / 神経幹細胞 / 移植 / 脳虚血 / フローサイトメーター |
Research Abstract |
難治性中枢神経疾患に対して神経幹細胞移植による有効な治療法を確立するため、神経幹細胞の選択的培養法であるニューロスフェア法の変法を用いて、神経幹細胞の大量増幅法の開発を試みた。この培養条件において、神経幹細胞は培養開始から最長で500日が経過した後も未分化状態を保ちながら増殖を続けた。分化誘導条件下ではこれまで報告された通り、ニューロン20-25%、アストロサイト70%の割合で分化することが確認された。 また、ヒト神経幹細胞の移植治療効果を確認するため脳虚血モデルスナネズミへの移植を行った。移植4週間後の虚血側線条体において、移植細胞であるGFP陽性細胞が検出された。移植細胞は突起を伸ばし虚血病巣へ遊走している像が認められた。移植細胞はニューロン(MAP2)、アストロサイト(GEAP)、オリゴデンドロサイト(NG2)のマーカーを用いた免疫染色によって、中枢神経系を構成する3種全ての細胞系譜に分化しており、培養ヒト神経幹細胞の移植後の多分化能が証明できた。また移植細胞の細胞体周囲にはプレシナプティックマーカーであるsynaptophysin陽性反応が認められホスト脳内の生き残ったニューロンとシナプスを形成する能力があることも明らかとなった。ホスト脳内のニューロンとのシナプス形成能は電子顕微鏡によっても確認された。機能評価テストでは、移植後約1ヶ月で移植群はコントロールであるメディウム投与群と比較して有意に運動機能の回復が認められ、シャム群とほぼ同じスコアーを示すまで脳虚血による片麻痺症状が回復した。
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