Project/Area Number |
17700341
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
山本 直樹 藤田保健衛生大学, 共同利用研究施設, 講師 (00267957)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 虹彩細胞 / 網膜幹細胞 / 再生医療 / p75NGFR(CD271) / Nestin / Pax6 / 網膜神経細胞 / 網膜再生 / p75NTR / 移植 / 成体マウス / Recoverin |
Research Abstract |
脳神経分野の研究では、神経前駆細胞、および網膜幹細胞のマーカーであるNestin陽性の細胞を選択的に培養する方法として、無血清浮遊培養法のNeurosphere法が知られている。しかし、虹彩を出発点とした網膜幹細胞を培養した場合、このNeurosphere法では継代することに細胞に含まれているメラニン量は減少するが、細胞数も大幅に減少してしまうため、様々な実験や将来の応用性を考えると新しいNestin陽性細胞を選択・培養できる方法を確立する必要があった。 そこで、Nestin、および網膜前駆細胞マーカーのPax6陽性の細胞を効率的に選択・培養する方法として、接着培養法でNestin陽性の細胞を効率的に増殖させることができる新しい培養条件を確立した。次に、Nestinは細胞質内タンパクであるため、Nestin陽性細胞をセルソーターや磁気ビーズ法などを用いて選択・濃縮することはできなかった。そこで、Nestin陽性の細胞に共発現する細胞膜表面タンパクの検索を行い、p75NGFR(CD271)を中心としたNeurotrophinファミリーのレセプターが発現していることを見出した。これらの新しく発見した培養条件、および細胞分離方法を用いることにより、従来法と比べると虹彩組織から飛躍的、かつ効率的にNestinやPax6陽性の細胞を作成することができるようになった。 更に、p75NGFRでソーティングしたNestin陽性、Pax6陽性細胞をin vitroの実験系で網膜神経細胞へ分化誘導する条件で培養すると、網膜神経細胞マーカー陽性で、細胞形態的にも神経系細胞に分化した細胞を効率的に作成することができることを見出した。
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