Project/Area Number |
17700344
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
中村 和昭 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都神経科学総合研究所, 研究員 (80392356)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | グリア / 神経前駆細胞 / 神経分化 / 神経再生 / 神経変性 |
Research Abstract |
本研究では,網膜特異的グリア細胞であるMuller細胞の細胞系譜を明らかにし,またMuller細胞のサブタイプの同定とサブタイプごとの分化・再生能を明らかにし,損傷網膜に対する再生療法の可能性を検討することを目的とした.これまでにMuller細胞の分化機構を明らかにしていく中で,bHLH型転写因子であるolig2が網膜前駆細胞に発現し,Muller細胞を含む網膜細胞への分化後は発現が消失することを見出してきた(Neuroreport 2006).本年度はMuller細胞の分化機構をさらに検討する中で,olig2とfamilyを形成するolig1も発生過程の網膜に発現していることを見出した.olig2が網膜前駆細胞に発現していたのとは異なり,olig1は胎生期の網膜神経細胞に一過性に発現がみられた.このことからolig2は網膜前駆細胞形成に,またolig1は網膜神経分化に関与すると考えられ,olig1およびolig2がMuller細胞を含む網膜細胞の分化を制御している一因子であることが示唆された.これらの知見はMuller細胞の再生能を考える上でも興味深い知見である. また,本年度はMuller細胞の分化・再生能を用いた再生療法の可能性を検討する上で,網膜神経細胞死機構についても検討を行った.この中で,網膜発生過程におけるapoptosisによる細胞死がp75^NTR とsortihnの受容体複合体形成状態により制御されていることを見出した(Cell Death and Differentiation 2007).この知見は障害・変性網膜細胞死機構を明らかにする上でも有用な知見であり,今後の再生療法の検討にも大きく寄与するものである.
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)