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運動のストレス解消効果は低次脳機能にも及ぶのか -延髄の循環調節から-

Research Project

Project/Area Number 17700496
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Sports science
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

林 直亨  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (80273720)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Keywords精神ストレス / 動脈圧調節 / 血管収縮 / 血流配分 / 身体運動 / 腎動脈 / 上腸間膜動脈
Research Abstract

運動が精神ストレスを軽減させるのに有効であることが知られている.生理的な知見として,運動が血圧を低下させるという報告は多いものの,メカニズムについては明らかではない.今年度は,短期の精神ストレスが起こす高血圧が運動によって軽減されるメカニズムを探るために,精神作業を行った後に運動を行わせ,それによる血圧低減効果が圧反射の機能変化によってもたらされるという仮説を検証した.圧反射は,頸動脈および大動脈弓にある圧受容器に対する動脈圧変化を入力として,延髄内で処理された情報を,自律神経を介して出力する反射系である.したがって,圧反射の短期間の機能変化は延髄の機能変化と捉えられる.【方法】9名の被験者にカラーワードテストを4分間行わせた.CWT試行(対照実験)では,その後8分間の安静を保たせた.一方,CX試行では精神作業の後4分間25Wの自転車運動を行わせた後に,8分間の安静を保たせた.圧反射を評価するため,新たに作成した頸部圧刺激装置によって圧受容器に20mmHgを負荷した.圧受容器周辺の血管は伸展の程度を抑制されるので,実際の血圧よりも低圧を感知し,心拍数が増加する.この心拍数の増加量より圧反射の機能を評価した.【結果と考察】精神作業は心拍数と血圧を増加させた.頸部の加圧に対する心拍数の増加幅は,精神作業によって初期値から増加した.精神作業8分後までの平均血圧の最低値が出現した際の各変量を求めた.CWT試行では平均血圧の最低値と初期値との間に有意差はなかった.一方,CX試行では初期値よりも4±3mmHg有意に減少していた.この際,頸部の加圧による心拍数の増加幅はCWT試行では初期値と有意差がなかった.一方,CX試行では,初期値から有意に減少した.これらの結果から,精神ストレス後における短時間の低強度運動が昇圧を減少させ,その背後には圧反射の機能変容があることが示唆された.

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 精神活動に対する局所の血流応答-精神作業の種類と環境温の影響-2006

    • Author(s)
      林直亨, 染矢菜美, 福場良之
    • Journal Title

      第21回生体生理工学シンポジウム論文集

      Pages: 493-496

    • Related Report
      2006 Annual Research Report
  • [Journal Article] Vasoconstriction and blood flow responses in visceral arteries to mental task in humans.2005

    • Author(s)
      N.Hayashi, et al.
    • Journal Title

      Experimental Physiology 91・1

      Pages: 215-220

    • Related Report
      2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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