心理的スキルとパフォーマンスの因果モデルの構築とメンタルトレーニングへの適応
Project/Area Number |
17700517
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sports science
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
平木 貴子 National Agency for the Advancement of Sports and Health, スポーツ科学研究部, 研究員 (00392704)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 心理的スキル / 心理状態 / 競技パフォーマンス / 因果モデル / メンタルトレーニング / 競技種目差 |
Research Abstract |
本研究の目的は以下の3点である.1)共分散構造分析を用いて,心理的スキルとパフォーマンス間の因果構造を明らかにし,新しいモデルを構築する.2)スポーツ競技種目を類型化し(ターゲットスポーツ,ネットスポーツなど),心理的スキルとパフォーマンス間の因果構造の違いを明らかにする.3)スポーッ種目特性に応じた介入方法を新しく構築したモデルの因果構造をもとに検討する. 本年度は3)スポーツ種目特性に応じた介入方法を新しく構築したモデルの因果構造をもとに検討することを目的として約3か月に渡る縦断的調査を行った.主な結果は以下のように要約される.1.縦断的調査による因果モデルの実証的検討:個人種目記録型の競技種目(ゴルフ選手11名)を対象として,3か月間のパフォーマンス指標(平均スコア,平均パット数,パーオン率,フェアウェイキープ率,パーセーブ率)の変化と心理的競技能力診断検査の尺度得点の変化を検討した。その結果,「精神の安定、集中」因子と平均スコア、パーセーブ率の間で有意な相関関係が認められ,平成18年度の研究結果から立てた仮説が証明された。 2.介入方法の検討:介入方法を検討するために3か月間のパフォーマンス指標の変化と心理的競技能力診断検査の下位尺度得点の変化を検討したその結果,「リラックス能力」と平均スコア,「集中力」と平均スコア,パーオン率,パーセーブ率との間に有意な相関関係が認められた。 3.介入による因果モデルの検証:ゴルフ選手16名(介入群3名,離脱群4名,統制群9名)を対象として,思考記録表を用いた約3か月間のセルフモニタリングを実施した。その結果,どの群においても介入前後で尺度得点およびパフォーマンス指標に変化はみられなかった。 現在,本研究の3か年の成果をまとめ,論文投稿の準備中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)