Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
本研究ではeラーニング環境,及び大学生の多くが所持する携帯電話のようなモバイル環境から,学習者が日常的にプロジェクト学習の状況を自己評価し,その学習の進め方を自ら再構成するメタ認知を促すことを目指している.具体的には,(1)学習者がプロジェクトにおける議論・分業状態・タスク進行状況のアウェアネスを統合的にeラーニングやモバイルデバイスで確認し,操作可能なプロジェクト学習支援システムを椎築し,(2)開発したシステムを大学の授業で利用し,メタ認知の促進・育成の観点から実証的に評価することを目的とする. 平成18年度の研究では,これらの研究課題について以下の成果が得られた. (a)学習者が相互に分業状況やタスクの進度などを随時確認し,活動の進め方を評価しつつ作業を進められるように,プロジェクト学習支援グループウェアProBoと連携して,それらの情報を携帯電話に可視化する待ち受け画面ソフトウェアProBoPortableを開発した. (b)ProBoPortableを大学の授業で利用して評価したところ,相互の分業のアウェアネスが高まり,学習者はグループ活動全体を評価しつつ自分の作業を調整することが可能になった.また学習共同体意識が高まり,他者の作業を意識し,自ら分担するタスクの進捗を促すことが示された. こうしたことから,ProBoPortableを学習者に提供することにより,プロジェクト学習における学習者の自己評価を促進し,その学習方法の観点から学習活動を再構成することを支援することができたといえる.
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