Project/Area Number |
17710057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental technology/Environmental materials
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小貫 元治 東京大学, サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S), 特任講師 (20376594)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 生分解性プラスチック / ポリヒドロキシアルカン酸(PHA) / 活性汚泥 / 有価物回収 / マイクロマニピュレーション / 16SrRNA / phaC |
Research Abstract |
本研究では、活性汚泥という複合微生物系の中でPHA蓄積をおこなっている微生物を明らかにし、PHA蓄積菌もしくはPHA合成遺伝子の種類と、生成するPHAの種類との関係を明らかにすることを目的とする。これらの知見から、活性汚泥によるPHA生産のメカニズムを理解し、制御法を確立することを目指す。 昨年度に続き、本課題最終年度である今年度も、PHA蓄積細菌を選別して系統学的に特定し、それらを特異的に検出する遺伝子プローブを設計することで、活性汚泥中のPHA蓄積菌の全体像を把握することを目指した。PHA蓄積細菌の選別にマイクロマニピュレーションを用いた昨年度に対し、今年度はPercon溶液を用いた密度分離法による濃縮を用い、その有効性を示した。密度分離後に回収した試料中に存在した、7グループ(Candidatus "Accumulibacter phosphatis"、Dechloromonas属、Zoogloea属、Thauera属、Comamonas属、Pntative novel b-proteobacteria cluster、Candidatus "Competibacter phosphatis")に帰属する7種の細菌に対して特異的なプローブを設計し、FISH・NileBlueA同時染色により、これらの細菌群が活性汚泥試料内に存在するPHA蓄積細菌群集のおよそ2〜4割を占めることを明らかにした。 また、実験室内PHA蓄積リアクター中の、pbaC遺伝子の挙動をT-RFLP法により解析した昨年度の研究を進め、phaC遺伝子のうちある遺伝子型が、PHAの中でも3H2MVといわれる特殊なPHAの生産能力と強い相関をもつことを明らかにした。これは、phaC合成遺伝子のタイプが生成するPHAのタイプに大きな影響を持つ可能性を示したものである。
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