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人間行動形成要因に基づくプラントの監視画面に対する認知的エラーの分析

Research Project

Project/Area Number 17710147
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Social systems engineering/Safety system
Research InstitutionNihonbashi Gakkan University

Principal Investigator

小林 大二  日本橋学館大学, 人文経営学部, 講師 (90318220)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords人間行動形成要因 / 認知的エラー / 異常同定過程 / 教示・訓練方法 / メンタルアルゴリズム解析 / シミュレータ実験
Research Abstract

オペレーターの思い込み・誤解・誤判断・誤認識といった認知的なエラーを低減するには,オペレーターに対する再教育・訓練の内容・方法を検討する必要がある.本年度は,運転訓練センターのトレーナーから原子力発電所の運転員教育カリキュラムの検討課題を調査した.
運転訓練センターの教育訓練過程は経験に基づいた体系化が図られているが,幾つかの課題が指摘されている.例えば,運転員の質を定量的に評価する方法が確立されておらず,教育・訓練の効果を評価することが難しいこと,また,訓練中に誤った思考過程や問題解決過程を身に付けた運転員の中に,同じエラーを繰り返す傾向が見られることなどである.これらの課題に対して,本研究ではパソコンとタッチモニタとで構築したプロセスシミュレータを用い,シミュレーション実験を通して効果的な再教育訓練のあり方を探求した.
実験に際し,被験者の思考内容を効果的に抽出し,思考に含まれるエラーが影響を与える思考の「質」を調査する手法を考案した.この手法によって得られたデータをメンタルアルゴリズム解析によって評価した結果,被験者の思考・判断の効率性を把握することが可能となった.
実験では,プラントの知識を持たない大学生の被験者に対して複数の訓練方法によって異常同定作業の教育・訓練を行った.さらに,プロセスに複数のマルフアンクションが発生した状況での異常同定作業を行わせて,被験者の思考過程に含まれる判断エラーの種類や数に基づいて.各訓練方法と思考過程との関係を調べた.その結果,監視プロセスが既知の状態か否かの判断,また,その状態に応じた経験を持っているか否かが,異常同定過程で生じる認知的なエラーの発生に関係することが判った.そこで,この判断のスキルを高め,知識を定着させるための訓練方法を考案した.例えば,シミュレータ訓練では,オペレーターに判断内容を発話させることで思考を意識化させ,その思考にエラーが含まれていた場合には,トレーナーがその誤りを逐一指摘して適切な思考・判断を示すようにした.提案した訓練方法について上記のシミュレータを用いて検証した結果,有効性を示すことができた.今後は,他のシミュレータなどを用いた実験を行い,提案した訓練方法の有効性の検証や改善に取り組むことで,現実の訓練場面に生かせるような知見を得ることが目標となる.

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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