Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
20世紀以後の芸術における制作・受容論を考える上で重要な「芸術の場」としての研究活動機関=アート・インスティテューションについて,それらの多様化する状況を調査した。主要な分析対象は欧米を中心とする近現代美術関連の研究機関,ビエンナーレに代表される短期開催の芸術系イヴェントの運営形態とその変遷である。今年度は,6-8月の事前調査と訪問先の絞込み,相手先との調整を経て,9月にヨーロッパの3力国を訪れ,各地で視察とインタビュー,資料収集を行った。 ドイツでは,20世紀後半に開始した定期開催型プロジェクトの嚆矢とされる第12回ドクメンタ(カッセル,4〜5年毎開催),第5回彫刻プロジェクト(ミュンスター,10年毎開催)を中心に,デュッセルドルフ,ケルン,フランクフルト,ダルムシュタットの美術館,芸術協会と財団形式のアートスペースを視察し,資料収集とともに運営、助成形態についてスタッフおよび同施設で活動したアーティストから話を聞いた。また,オランダのヴァン、アッベ美術館(エイントホーヴェン),ベルギーのヴィールアートセンター(ブリュッセル)を視察し,現地のアーティストから情報収集と資料収集を行った。 これらの調査で収集した文献・映像・画像資料にっいて整理し,研究会において口頭発表を行った。なお,本研究で調査した内容については,今後さらに継続して研究を進めていく。
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