『源氏物語』『枕草子』における本文の変遷とその受容に関する研究
Project/Area Number |
17720040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | Kure National College of Technology |
Principal Investigator |
新美 哲彦 Kure National College of Technology, 一般科目, 講師 (90390492)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 日本文学 / 本文 / 受容 / 源氏物語 / 本文・諸本 / 古注釈 / 青表紙本 / 伊予切 / 河内本 / 源典侍 / 今川了俊 |
Research Abstract |
平成19年度は、18年度までに取集できなかった資料の収集と、これまでの研究成果の発表を行った。 『源氏物語』本文としては、保坂本『源氏物語』や大島本『源氏物語』を入手した。また、『源氏物語』関係の研究所や古注釈書も購入した。 研究論文としては、了俊筆『源氏物語』が古筆家周辺によって改装されていたことを明らかにした後、注記の性格について考察した「今川了俊筆『源氏物語』について-注記の性格と古筆家の改装-」(国語国文76-8)、『源氏物語』「空蝉」巻諸本を、従来の文献学的手法とコンピュータプログラムを併用して分類、考察した「『源氏物語』諸本分類試案-「空蝉」巻から見える問題-」(国語と国文学84-10)、今川了俊筆伊予切夕顔巻の本文系統をコンピュータプログラムと、従来の文献的手法によって解析した「中世における源氏物語の本文-了俊筆伊予切「夕顔」巻の本文系統-」(『講座源氏物語研究』第九巻おうふう)が公刊された。 また、『源氏物語』の写本の歴史を概説した上で、文献学における新たな手法を紹介した「源氏物語一定家本と河内本の相剋」、(國文學平成十九年八月臨時増刊号)も公刊された。 さらに、翻刻が公刊されていない、陽明文庫蔵『長珊聞書』の翻刻に、他の研究者とともに取り組み、順次公表予定となっている。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)