ヴィクトリア朝散文家におけるロマン派詩論の継承と発展
Project/Area Number |
17720050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
ヨーロッパ語系文学
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
虹林 慶 Kyushu Institute of Technology, 工学部, 准教授 (40315164)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ラスキン / ルソー / モリス / ロマンス / ロマン派 / ペーター / 建築論 / バイロン / 国際情報交換 / 詩論 / シェリー / イギリス |
Research Abstract |
18年度の研究成果をもとに、次の事柄について研究を継続発展させた。1.ロマン派とモリスの影響関係について。2.ロマン派とペーターの影響関係について。また、3.昨年度発表したルソーとラスキンとの関係についての研究論文について、翻訳し手直ししたものを発表した。 1については、モリスのロマンス群におけるロマン主義的詩想の特徴を、主要なロマンス作品を研究することで明らかにし、論考としてまとめた。その作品は、The Well at the World's End, The Water of Wondrous Isles, The Wood beyond the World, The House of the Wolfings, The Roots of the Mountains, The Sundering Flood, Child Christopher, The Glittering Plainである。まとめた論文は現在、海外の専門誌に投稿中である。 2については、議論に上りやすい文学批評や美術批評に比べ、フィクションにおいてより自由にペーターによるロマン詩想の継承、発展がなされていることを証明するために、Marius the Epicureanを中心テキストに据え、現在研究分析を行っている。また、必須テキストであるThe Renaissanceも織り込み、あまり省みられることのないGaston de Latourや短編小説の分析も同時進行で行っている。否定的な視点で捉えられることの多いペーター作品をもう一度ロマン派継承の面から肯定的に捉えようとする試みである。 3については、昨年度掲載が決定し、本年、ランカスター大学のラスキンセンターより出版された論文を翻訳し、手を加えたものが国内の学術雑誌に掲載決定した。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)