Project/Area Number |
17720071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Literatures/Literary theories in other countries and areas
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
山下 一夫 Kanda University of International Studies, 外国語学部, 講師 (20383383)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 祭祀芸能 / 神仙説話 / 宝巻 / 弋陽腔 / 中国南方 / 道情 / 俗文学 / 民間信仰 / 楽戸 / 韓湘子 |
Research Abstract |
本研究最終年となった平成19年度においては、初年度および次年度に得られた調査・研究結果を総合し、これを補完する調査を行うとともに、成果報告の公表に向けた準備を行った。 まず前年度に発表した雑誌掲載論文「道情戯中的韓湘子故事的発展与伝播」(『中華戯曲』第三十五輯)の加筆・訂正を行い、中国戯劇出版社から発行された論文集『賽社与楽戸論集』への掲載を行った。また現地調査については、中国の国家図書館をはじめとする所蔵機関や芸能団体を訪れ、当該研究に関わる資料の閲覧および収集や、関係者への訪問を行った。これによって、宝巻文献については、前年度に購入した影印資料との比較・検討を補完することができ、車錫倫氏の『中国宝巻総目』をもとに、各種版本の詳細な目録を作成した。これは、研究ノートとして紙版で発表するほか、Web上での公開も行うべく、データベースの構築を続けた。現在では内部公開にとどめているが、さらにデータを修正の上、近日中に一般公開を行う予定である。また弋陽腔演劇についても、今回の調査によって当該研究で目指した資料の検討を終え、宝巻資料の検討によって得られたデータも総合して、平成二十年三月二十九日に行われた道教文化研究会にて口頭発表「済公と一休-『本朝酔菩提』を中心に」として報告するとともに、研究論文「香山観音説話とその上演環境」の執筆を行った。 以上によって、本研究は当初予定した(1)説唱と演劇とでどのような棲み分け・あるいは交渉が行われてきたのか、(2)どのような節日や神誕日が選ばれ、またどういった層が担ってきたのか、(3)それが観衆にどのように受容され、民間信仰と交渉あるいは影響関係を持っていったのかといった問題について、具体的な分析・検討を行い、すべての研究計画を終了することができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)