Project/Area Number |
17720112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
English linguistics
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
三好 暢博 Asahikawa Medical College, 医学部, 講師 (30344633)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 言語学 / 統語論 / 生成文法 / パラメータ / 空主語 / argument ellipsis / null argument / pro / PF-削除 / parameter / morphological uniformity / Verb second / rich inflection / transfer / 比較統語論 / 極小主義 / Verb Second / Bare Phrase Structure / 古フランス語 |
Research Abstract |
本研究の目的は空主語パラメータを分解かつ再構築することで空主語パラメータ「肥大化」の問題を解決し、言語理論の深化及び発展に寄与することにある。19年度は欧米語のproとは異なる表層照応形である日本語の空項(argument ellipsis)とその関連現象の研究を行った。特に自由語順(scrambling)から主語の表層削除現象を導出することが理論的にも経験的にも困難であると主張した。この主張は以下3点の19年度の研究結果に依拠するものである。(1)様々な形で、Hale(1983)の(非)階層性パラメータの基本的考え方、すなわち、投射原理の適用の仕方が言語により異なるという洞察を再定式化しようとする試みが行われているが、日本語の自由語順と空項を単独のパラメータにより捉えることが難しいことを明らかにし、非階層性という類型論的分類自体を精査する必要性を指摘した。(2)主題役割素性の強弱により自由語順と日本語の空主語(argument ellipsis)導出することにも経験的に問題があることを指摘した。したがって、Oku(1998)のnull argument分析の根幹である、日本語の空項は欧米語のproとは異なる表層照応形であるという主張を基盤に研究を進めるべきであり、現存するデータでは、global parameter的視点から日本語の空項を捉えるのは不可能であることを指摘した。(3)上述の(1)及び(2)に共通する概念的主張は連鎖(chain)がインターフェイスにおいて有意義な解釈単位として機能しないということであり、この主張は、Inclusivenessを仮定したミニマリスト・プログラムの方向性を支持するものである
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)