Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
鹿嶋(村上)の一連の研究(1996c,1997a,1997b,1998,1999a,1999b)では、社会言語学的な立場から、既知の間柄にある40組の日本語母語話者と非母語話者の接触場面(課題達成実験場面)における談話形成プロセスの解明を試みてきた。本研究では、新たに初対面の間柄において、日本語母語話者と非母語話者の接触場面を設定することにより、初対面の非母語話者の外国人性認知、および言語的・相互作用的調整のプロセスについて明らかにすることを目的とする。 本年度は特に、接触場面(1)[日本語母語話者が説明者、非母語話者(初級日本語話者)が被説明者の場合]における課題達成実験(「道順説明」)を行い、談話資料の収録を進めてきた。その手順は、以下の通りである。 (1)談話音声資料の収録 (2)フォローアップ調査の実施 a)日本語母語話者に対する調査 上記実験の被験者、日本語母語話者に対して、自分が対面した非母語話者の外国人性をどのように認知していたのかについて、実験終了後、できるだけ早い段階で調査を行った。 b)非日本語母語話者に対する調査 同被験者の非日本語母語話者に対しても、実験終了後に、母語話者による言語的・相互作用的調整をいかに受けとめたかについて調査を行った。 しかし、今回の実験においては、実験条件に叶った被験者を集めることに難航し、同談話資料の収録が思うように進まなかった。したがって当初の予定を修正し、実験の実施と収録された談話音声資料の文字化作業を同時並行で進めることとした。現在、双方の作業の継続中である。また、接触場面(2)[日本語母語話者が説明者、非母語話者(上級日本語話者)が被説明者の場合]についても、実験実施の準備を進めている。
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