北朝隋唐期における仏教教団の宗教活動と中国の国家及び社会に対する影響の研究
Project/Area Number |
17720177
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Asian history
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Research Institution | Sapporo University |
Principal Investigator |
高瀬 奈津子 Sapporo University, 文化学部, 准教授 (00382458)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 中国史 / 仏教社会史 / 石刻学 / 仏教美術 / データベース |
Research Abstract |
本研究は、北朝隋唐期の仏教教団の活動内容を、おもに仏教関連の石刻史料を利用して考察し、教団の中国社会への影響を地域別、時期別に分析、研究することが目的である。平成19年度も17年度・18年度に引き続き、まず、北朝隋唐期の仏教石刻史料の研究書・報告書類を収集し、おもに北朝期、華北東部地域を中心に仏教石刻史料の整理とデータ入力を進めた。また、隋唐期の洛陽に建造された仏教寺院について、文献史料より情報を収集し、データ入力作業を進めた。以上の作業により、北朝隋唐期の佛教関連情報をかなり収集することができ、今後の研究の基盤作りができたと思われる。一方、残念ながら、今年度は日程の調整がつかず、中国佛教石刻史料の調査旅行をすることが出来なかった。 これまでの調査・研究基盤から、次のような研究成果を挙げることができた。「北魏末・東魏代の斉州と龍洞石窟の造営」は、前年度にまとめた調査報告をふまえ、さらに龍洞石窟と黄石崖石窟が造られた北魏末・東魏初の斉州をめぐる政治動向から、龍洞石窟が東魏政権と斉州の豪族勢力との協力関係を示すモニュメント的な役割をも持っていたことを示し、仏教石刻の持つ政治的な側面を考察した。また、「安史の乱後における河東節度使の動向-「張奉璋墓誌」と「承天軍城記」を中心に-」は、唐代中期に造られた「張奉璋墓誌」と「承天軍城記」という二つの石刻史料から、これまで明らかになっていなかった安史の乱時の河東節度使の動向を分析し、その上で、唐朝中央と河東節度使との関係について検討した。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)