Project/Area Number |
17730104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Politics
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
金 哲 九州大学, 大学院法学研究院, 専門研究員 (70380657)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 中国共産党 / 東満州 / 朝鮮民族 |
Research Abstract |
この一年間における史料収集および収集した史料による考察から、1920年代後半から1930年代初頭の地方における中国共産党は、明らかに、中国漢民族による一党支配体制を築き上げることにしていたことが確認できた。従来のこの時代における中国共産党に関する研究は、ソ連およびコミンテルンと関係によって考察されていたのが、最も一般的かつ普遍的であったことから、社会主義と共産主義および地方暴動を重要な研究テーマとしていた。すなわち、中国共産党中央における諸政策がソ連およびコミンテルンによる政策との関連において、分析されていたことから、中国共産党の独自性が明らかにされることもなく、地方における中国共産党政策も中国共産党中央政策と比較してみても、あまり変わらない内容として、叙述もしくは、分析されていたのが、一般的であった。そして、この一年間における研究を行なった結果として、1930年代初頭において、中国共産党が「階級基礎転換」という政策を実施いたことが確認できた。すなわち、この時期に党内政策として、党組織内における党員の階級身分を農民身分から労働者身分に変えることにした「階級基礎転換」政策が実施されていたことが確認できた。ただ、以上の内容を踏まえた実証研究論文を完成させるためには、また、二年という史料収集と研究期間が必要であることを感じていた。
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