戦時期の知の位相とその戦後への移行に関する歴史社会学的研究
Project/Area Number |
17730312
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
福間 良明 Kagawa University, 経済学部, 准教授 (70380144)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 知 / 戦争体験 / 戦前-戦後 / ナショナリティ / 日本主義 |
Research Abstract |
本研究助成を通じて、平成17年度より、知(思想・メディア・学知)と戦時期の絡み合い、およびその戦後への移行プロセスについて、考察を行ってきた。その成果は、福間良明『「反戦」のメディア史』(世界思想社・2006年)などにまとめている。 平成19年度は、3年間の助成期間の総括として、(1)民族学の制度化プロセスと戦前-戦後の連続性、(2)戦後知識人における戦争体験の意味について考察を行った。 (1)については、主に日本民族学会の成立・変容プロセスに焦点を当てながら、民族学が人類学・民俗学・社会学等との差異化を図りながら、戦時期や戦後に制度化されていく過程と、その背景となる政治・社会状況について考察した。その成果は、福間良明「民族知の制度化-日本民族学会の成立と変容」猪木武徳編『戦間期日本の社会集団とネットワーク』(NTT出版・2008年3月)として発表した。 (2)については、「特攻」をめぐるメディア言説と知識人の戦争体験論を対比させながら歴史社会学的に分析し、戦争体験と知(思想)とメディアの絡み合いやその変容プロセスを検証した。その成果は、福間良明『殉国と反逆-「特攻」の語りの戦後史』(青弓社・2007年7月)として公にした。 以上の研究活動を通じて、この「戦時期の知の位相とその戦後への移行に関する歴史社会学的研究」を完遂することができたと考えている。なお、今後は戦争体験論の変容プロセスを出版史や社会運動史も視野に入れながら、考察していきたいと思っている。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)