Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本研究は,2003年以降のドイツにおける公的扶助改革の概要と問題点を明らかにし,これらの改革がホームレス支援システムに与える影響について分析を行う。 今年度は,文献研究および現地調査を実施し,関係団体および貧困・社会政策の研究者にヒアリングを行なった結果,以下のことが明らかとなった。 改正実施後の失業者およびSGBII受給者等の動向を確認することができた。失業率は低下しているものの,減少しているのは,相対的に高度の職業資格を有する短期失業者であり,SGBII受給者にみられるような長期失業者は減少していない。改革の成果は,非常に限定的にしか評価されていない。また,失業問題だけでなく,いわゆる「ワーキングプア」問題も顕在化しており,最低賃金制の提案も出てきている。 SGBIIの実施機関であるARGEへのヒアリングにより,受給者のプロファイリング,アセスメント,職業訓練サービスならびに各種社会サービス(債務相談や薬物相談など)のマネージメント等の支援の流れを確認することができた。特に,SGBII受給者は,生活課題を抱えていることが多いため,ARGEに属するケースマネージャーは,従来よりもアセスメント能力等の専門的能力が問われている。稼働能力を有するホームレス生活者の場合,関係機関は,ARGE,自治体専門機関,民間支援団体など,複数にのぼっており,住宅喪失の危険に直面した場合,これらの機関が連携し予防的支援が可能かどうかが課題となっている。
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