福祉用具の利用に対する継続的な支援の有効性に関する研究
Project/Area Number |
17730338
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social welfare and social work studies
|
Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
徳田 律子 Tohoku Bunka Gakuen University, 医療福祉学部, 講師 (40316435)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 福祉用具 / 身体障害者 / 満足度 |
Research Abstract |
前年度までの研究成果より、福祉用具の導入後に問題を抱えている利用者の存在が明らかになってきた中で、導入した福祉用具を継続的に利用していくためには、こうした問題を解決していくことが喫緊の課題である。最終年度は、福祉用具に対する工夫という利用者側からの福祉用具に対する取り組みに着目し、福祉用具に対する工夫の取り組みとその関連要因について明らかにすることを目的とした。 その結果、福祉用具に対して工夫を加えていることは、年齢が若いこと、福祉用具の導入を決定したのが本人であることとの関連がみられた。また、福祉用具を利用した後に問題があった人のほうが福祉用具に対して工夫している傾向にあった。 今回得られた結果から、福祉用具を利用した後の問題は存在するものの、そうした問題を抱える人の多くは福祉用具に対して何らかの工夫という取り組みをしていることが明らかとなった。このような福祉用具を継続的に利用することに結びつきうる利用者自身による'工夫'の取り組みは、一般に継続的な福祉用具の利用を実現するための支援の手がかりとなり得る。 さらに、福祉用具に対する工夫の有無に影響する要因を検討した結果、福祉用具の導入を決定したのが本人であることと有意な関連が見られた。当然のことながら、福祉用具の導入に際しては専門者の知識や技術が求められる。ただし、そうした中にあっても利用者本人が最終決定者として福祉用具を選択できたかどうかということが、その後の福祉用具との関わり方においても重要な影響を与えていた。すなわち、福祉用具の利用後の問題に対して'工夫する'という主体的な取り組みが行われていたのである。今後は、このような利用者自身による工夫という要因を含めつつ、福祉用具の継続的な支援のあり方についてさらに詳細に検討していくことが課題である。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)