青年期の愛着スタイルが個人的ならびに社会的適応性に及ぼす影響
Project/Area Number |
17730373
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social psychology
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences (2006) Soai University (2005) |
Principal Investigator |
金政 祐司 大阪人間科学大学, 人間科学部, 講師 (70388594)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 青年期の愛着スタイル / 適応性 / ペアデータ / 友人関係 / 親子関係 / 愛着の世代間伝達 / 抑うつ傾向 / 再確認傾向 |
Research Abstract |
本申請研究では、親密な他者との関係性について論じるに際し、その理論的背景に発達的視座を有する青年・成人期の愛着理論(Hazan & Shaver,1987)の観点から、青年・成人期の愛着スタイル、すなわち、自己ならびに他者への信念や期待が、親密な対人関係に及ぼす影響について検討を行った。その際、回答者本人からだけでなく、その人たちとつながりの深い、友人や母親からもデータを収集することで、個人内ならびに個人間双方の適応性に青年期の愛着スタイルが及ぼす影響について検討した。 まず、前年度(平成17年度)に実施した親密な友人関係のペア調査(102組)では、青年・成人期の愛着スタイルが、親密な友人関係における自己認知や本人の関係満足度といった個人的な適応性と関連するだけでなく、友人からの印象(親密な関係における他者認知)や友人関係における双方の関係への評価を考慮した個人間の適応性とも関連することが示された。それらの研究結果をまとめ、「社会心理学研究」に投稿した結果、「青年期の愛着スタイルと友人関係における適応性との関連」という研究タイトルで2007年3月号に掲載された。 また、本年度(平成18年度)は、青年期の子どもとその母親を対象とした親子のペア調査(209組)を実施し、青年・成人期における愛着の世代間伝達に関して、当初想定していた仮説モデル、すなわち、"1.母親の愛着スタイル、2.母親の養育態度認知、3.子どもによる母親の養育態度認知、4.子どもの愛着スタイル"というプロセスを辿って愛着の世代間伝達は起こり得るというモデルを支持する結果が得られた。それらの研究結果について、関連学会で発表を行い、また、学術論文としてまとめて、現在、学術論文として、審査付きの学会誌に投稿中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)