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幼児期から成人期までの他者理解の発達過程

Research Project

Project/Area Number 17730379
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Educational psychology
Research InstitutionSaitama University (2006)
Ochanomizu University (2005)

Principal Investigator

清水 由紀  埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30377006)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords幼児 / 対人認知 / 特性推論 / 心の理論 / 児童 / パーソナリティ特性
Research Abstract

本研究では,「その人らしさ」の推論、すなわち「性格特性(personality trait)」の推論の発達過程を明らかにすることを目的とし、幼児期(5・6歳)から大学生までを対象とした実験および観察による検討を行った。
(1)他者の性格特性の理解の発達は、心の理論とどのように関連するのか?
昨年度の予備実験に基づき材料を作成して、幼児から小学2年生計105名を対象とした実験を行った。具体的には、信念・欲求の理解と、性格特性の推論能力を調べる課題を、同一の被験者に行い、課題間の関連を調べた。その結果、性格特性の因果的な推論能力には,信念・欲求がどのように他の心的概念と関連しているかに関する理解が必要とされることが明らかになった。したがって、性格特性の推論は心の理論の発展として位置づけられることが示唆された。ただし,単に他者の行動から性格特性を推論するといった、性格特性の表面的理解には、信念・欲求の理解が必要とされなかったことから、幼児期には性格特性の推論能力と心の理論の発達はある程度独立に進み、児童期に入ってそれらの心的概念間の関連性の理解も含めたより因果的な心の理論へと発展していくと考えられる。
(2)性格特性の理解は、日常的なコミュニケーションの中でどのように現れるか?
学童クラブ(小学1〜3年生)の自由遊びにおける対人葛藤場面の中で、どのように他者の性格特性を判断し、それに応じた他者の行動を予測するのかについて、事例分析を行った。また児童と大学生を対象とした個別面接により、仮設の対人葛藤場面を紙芝居形式で子どもに呈示して、性格特性が異なる他者がどのような対処方法をとるのかについて予測させた。その結果、児童は1年生においても成人同様、他者の性格特性に応じた対人葛藤方略を予測し、それにより自らの対処方法を調整することが示唆された。

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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