Project/Area Number |
17730418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Fukuoka Jo Gakuin University |
Principal Investigator |
坂田 和子 Fukuoka Jo Gakuin University, 人間関係学部, 准教授 (50321344)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 子どもの発達 / 親の発達 / 家族の発達 / Parent Training / 家族関係調整 / 青年期女性 / 初産婦 / 妊娠期女性 / 妊娠期 / 発達心理学的視点 / 家族心理学的視点 / マタニティ講座 / 養育スキル / 予防介入 / 出産前女性 / 心理教育 |
Research Abstract |
本年度は、青年期女性を対象としたプログラムに、妊娠期ならびに出産後の家族の発達を構成要素に組み入れた3部構成のプログラムを作成し、母子保健事業のマタニティクラスで予防介入としての講座を開催した。プログラムの理解度ならびに満足度について質問紙調査を行った結果、妊娠期の女性(初産婦)が出産を到達目標としてとらえており、その後の子育てについてイメージ化できていないこと、子どもの発達については、新生児期から乳児期の発達をより理解したいと望んでいることが明らかになった。本研究の目的の一つは、親が子どもの発達各期を理解することによって、その時期を踏まえた関わり方の重要性を知ることであったが、妊娠期の女性、とりわけ初産婦は、初めての育児に対して起こりうる身近な問題について主眼がおかれていることが示された。このことから、初産婦用のプログラムとして、第1部の子どもの発達に関するセッションの内容の再評価を行い、新生児期ならびに乳児期の特徴や対応をより具体化したものを取り入れた。また、乳児期以降の各期についてイメージ化しにくいこと、また子どもの性について、特に男児の発達をイメージ化することが困難であることから、男児の発達について新たに説明を加えた。第2部の養育スキルの獲得に関するセッションでは、青年期女性を対象とした調査と同様、「罰」や「制限」を使用しない傾向がみられたが、プログラム実施後は「制限」や「一貫した関わり」の重要性を理解していた。最後に第3部の家族に関するセッションでは、家族心理学の知見から家族を社会の一番小さな集団単位としてとらえ夫婦間で家族のルールを作ることがその後の家族の発達に大きな影響を与えることを強く認識していた。これらの結果から、出産前女性にParent Trainingを導入することによって、その後に起こりうる問題を未然に防ぐことの可能性が示唆されたが、維持効果やスキルの獲得のポストセッションなどを設けることなどの課題が残された。
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