Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Research Abstract |
本研究は,顔と身体の認知にスポットをあて,顔と身体の魅力の関連性について検討した.研究1では,実験1で,顔の魅力判断に及ぼす身体の影響について検討した.実験1で顔の魅力判断に及ぼす身体の影響について,実験2では体型判断に及ぼす顔の魅力の影響について,体型や体の向きによって反応時間に影響があるかどうかを検討した.実験1では,顔のみに注目して魅力度を評定するよう求めたにも関わらず,魅力判断に及ぼす体型や体の向きの影響がみられた.実験1の魅力評定の結果は,痩せている非魅力的な人物が"モデル立ち"で自分を向いていると判断した場合,魅力度を低く見積もってしまうことを示唆している.さらに,実験2では,顔の美醜にかかわらず,体型のみに注目して判断するよう求めたが,体型判断に顔の魅力が影響することから,短時間で体型判断を求めた場合でも,顔の魅力を同時に処理している可能性を示唆していた. 研究2では,顔性別判断の際に体の性別が影響するか,あるいは,体性別判断の際に顔の性別が影響するかどうかについて性ストループ課題を用いて検討した.その結果,顔の性別を判断する際に,被験者は体の性別を完全に無視することができなかった.一方,体の性別は,ストループ効果と同様で,一致条件で促進,不一致条件で干渉していた可能性がある.次に,顔判断時における刺激の体が反応時間にどのような影響を与えるかを調べた結果,男性参加者は,体が女性の時に判断が速かったが,女性被験者ではその効果はみられなかった.一方,体の性別判断課題においても,顔の性別判断の場合と同様のストループ効果が見られ,顔が女性の場合にその効果が顕著であった.これらの結果は、顔と体の性別判断においては,双方向性のストループ効果が生じることを示唆している.
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