Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
本研究は,国内の多文化化・価値の多様化の進展に伴う教育の課題に応えるために,多文化主義(Multiculturalism)を前提とする教育のあり方を考える基礎的研究である。多文化教育のあり方について考究する際には,現代的課題と捉えられがちであるが,多文化的状況の歴史的形成過程こそが中心的課題となる。それゆえ,多文化教育の先進国であるアメリカとカナダにおける多文化的歴史教育論と「多様性」・「公共性」の両者に尊重した教育実践(カリキュラムや教科書等の教材を含む)の比較検討を通して,日本における多文化共生社会の教育のあり方について考察を行った。本年度は3年度の最終年度にあたり,資料の収集・分析及び3年間の研究の総括を行った。具体的には,本年度の研究として,主に以下の三点について研究活動を行った。 (1)アメリカで開発・実践されている「多文化的歴史教育」カリキュラムの収集・分析を行った。具体的には,今年度はアメリカ・ロスアンゼルス州及びNational Center for History in the Schoolsに赴き,社会科教育担当者及びカリキュラム開発担当者への意見聴取を行った。 (2)アメリカ・ロサンゼルス州の歴史カリキュラム,ナショナル・スタンダードに基づいて開発された歴史教材を収集し,分析した。 (3)3年間の研究成果の総括を行った。
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