赤外線衛星データへの過渡応答補正技術の適用によるプラズマに埋もれた星間塵の研究
Project/Area Number |
17740123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
金田 英宏 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助手 (30301724)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 赤外線宇宙観測 / 星間塵 / 近傍銀河 / 高温プラズマ / 検出器過渡応答 / 半導体遠赤外線検出器 / Ge:Gaアレイ検出器 / 過渡応答補正 / 近傍楕円銀河 / 星間ダスト |
Research Abstract |
我が国の赤外線天文衛星「あかり」が平成18年2月22日に打ち上げられ、平成18年度中に本研究の観測対象である近傍銀河や超新星残骸など、予定の約半分の観測を無事に完了した。また、米国赤外線天文衛星Spitzer衛星のGO3 proposal(PI:金田)が採択され、18個の近傍楕円銀河の中間赤外線分光観測を実施した。これらの観測と並行して、実際の衛星軌道上での遠赤外線検出器の過渡応答データなどの情報をもとに、遠赤外線データ画像解析ツールの準備を進めた。昨年度までに、打ち上げ前に取得した実験室データから過渡応答モデルの構築の準備を進めており、本年度は実際の軌道上での検出器性能を反映させるべく、過渡応答モデルの改良、物理パラメータの更新などを行った。 これらの解析ツールを実際の「あかり」遠赤外線データ解析に適用し、初期成果を得ることに成功した。その中で、近傍銀河NGC2841、NGC2976の遠赤外線観測で得られた、銀河内における星間塵の温度・空間分布の結果について、日本天文学会で発表、論文"Publications of the Astronomical Society of Japan(PASJ)"に投稿した。また、近傍楕円銀河NGC4589の星間塵観測の結果について、国内外の学会で発表を行った。 「あかり」衛星のデータ解析と平行して、Spitzer衛星による近傍楕円銀河のデータ解析を進めた。平成18年度は、中間・遠赤外線画像を作成し、Chandra衛星のX画像と比較して、X線を放射している高温プラズマと星間塵が相互作用している証拠が得られた。これらを含めたSpitzer衛星GO1プログラム(PI:金田)の成果をまとめて、日本天文学会や国内での研究会、投稿論文(PASJ)などで発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)