Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Research Abstract |
昨年度に引き続き,2005年7月に打ち上げられたX線天文衛星すざくのScience Working Group(SWG)の観測時間枠などを用い,銀河系中心の観測を行った。主に軟X線撮像分光装置のX-ray Imaging Spectrometer(XIS)と硬X線検出器(HXD)を用い,SWG teamで共同して解析を進めた。いままでの衛星では検出できなかったHD161084という天体から初めてX線フレアを検出した。X線スペクトルの吸収が少ないことから,距離500pc程度に存在する銀河中心の手前に位置するA型星で,通常フレア活動が弱いクラスの星であった。フレアを起こすことから,連星系起源が考えられる。しかしながら,フレアの規模はその前後の100倍の明るさになっており,極めて特殊な系である可能性を示唆した。(Miura, et. Al.2008) 昨年度に引き続き,銀河中心の複雑な空間構造を持つ領域の解析を可能にするため,すざくのX-Ray Telescope(XRT)の性能評価とその応答関数作成に取り組んだ。1分角程度の誤差を持つ指向精度について調査を行い,軌道上での衛星への太陽熱入力の変化によりSTTを支持する衛星構体が歪むことが原因であることがわかった。衛星の温度HK情報,太陽光の照射,指向方向の緯度のパラメーターを組み合わせ,20秒角程度まで押さえ込むことに成功した。(Uchiyama, et. al.2008)
|