Project/Area Number |
17740155
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉田 至順 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (30386635)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 中性子星 / 回転 / 平衡形状 / 磁場 / 超流動 / 恒星振動 / 宇宙物理 / 理論天文学 |
Research Abstract |
1.回転磁場星の平衡解 本研究課題は超流動回転中性子星に関するものであるが、回転している超流動中性子と磁場の相互作用は超流動中性子星と関連した非常に興味深い問題である。そこで、まず、常流体星に対する磁場の効果の解析を行うために、回転磁場星を求めるための数値コードの開発を行った。これまでの研究では、磁場や流れ場に強い仮定を置いた解析のみが行われていたが、本研究では、これを一般の軸対称定常の場合に拡張する事に成功した。原理的には、磁場と流れ場を決める任意関数を与えることで、任意の磁場形状、流れ場を持つ回転星の平衡解を求めることができるようになった。 得られた成果は、子午面内に流れがない場合に、学術雑誌および日本天文学会2006年度秋季年会において、発表済である。また、子午面内に流れがある場合の結果は、Physical Review D誌に投稿済である。 2.相対論的な回転磁場星の平衡解 1.で行った解析は、ニュートン力学によるものであったが、中性子星を正確に扱うためには、一般相対論による解析が不可欠である。そこで、一般相対論での磁場星の平衡解を得るための定式化を行った。相対論においては、磁場中性子星を扱うための座標条件を決定しなければならないという難点があるが、本研究ではディラックゲージとマキシマルスライシングと呼ばれる条件を課すことで、定式化行った。得られた式を解くための数値コードは、これから開発する。 3.磁場星の安定性解析 1.で求めた回転磁場星の安定性を解析するために、線形摂動解析のための定式化及び固有解を求めるための数値コードの開発を行っている。今のところ数値コードは完成していないが、近い将来、完成させる予定である。数値コード完成後は、これまでほとんど解明されていない磁場星の安定性について、広範囲な解析を行い、磁場星の安定性について、さまざまな性質を明らかにする。
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