Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Research Abstract |
コールドフュージョン反応を用いた113番元素探索で成功を収めた経験を生かし,ホットフュージョン反応を用いた超重核の探索という異なる研究領域の扉を開くことを目的とし以下の実験を行った。 1 ^<232>Thおよび^<238>Uを標的とした重イオン融合反応に関する研究 理化学研究所の重イオン線形加速器から供給される^<22>Neビームを新規開発した大型^<232>Thおよび^<238>U回転標的(硝酸トリウムおよび硝酸ウランを分子電着法によりチタン箔上に電着させ,それを350℃オーブン内で酸化物にすることで準備。標的厚:320μg/cm^2)に照射し,^<232>Th+^<22>Ne反応および^<238>Th+^<22>Ne反応によって生成する超重核(100番元素Fmおよび102番元素Noの同位体,^<249>Fmおよび^<255>No)の探索を試みた。反応によって生成した超重核は,気体充填型反跳分離装置(GARIS)により入射粒子や他の副反応生成物から分離して焦点面検出器システム(コールドフュージョン反応による超重核探索で実績のある既存のシステムを使用)へと搬送した。反跳速度v/v_0=1.19で運動する^<255>Noについて,平均平衡電荷を測定した。また,その測定からGARIS搬送効率5.7%を得た。 2 ^<248>Cmを標的とした重イオン融合反応に関する研究 理化学研究所のK70AVFサイクロトロンから供給される^<22>Neビームを新規開発した小型^<248>Cm固定標的(硝酸キュリウムを分子電着法によりベリリウム箔上に電着させ,それを500℃オーブン内で酸化物にすることで準備。標的厚:480μg/cm^2)に照射し,^<248>Cm(^<22>Ne,5n)^<265>Sg反応によって生成する重核(106番元素Sgの同位体)の探索を試みた。反応によって生成する^<265>Sgは,ガスジェット搬送装置により回転式アルファ線連続測定システム(昨年開発したものを使用)へと搬送した。
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