Project/Area Number |
17740287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中川 貴司 東京大学, 大学院工学系研究科, 産学官連携研究員 (50396941)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ポストペロブスカイト相転移 / マントル対流 / コアーマントル境界 / 組成異常 / 熱進化 / 熱化学マントル対流 |
Research Abstract |
ポストペロブスカイト相転移がマントルダイナミクスに与える影響とコアーマントル境界における熱化学相転移構造が地震波速度構造に与える影響を議論するために、本研究課題を遂行した.平成18年度には平成17年度に行っていた2次元系の結果ならびに成果(組成異常とポストペロブスカイト相転移の組み合わせがコアーマントル境界付近における地震波速度異常の説明には必要である)をより現実的な系で確認するために、3次元系(直方体の箱型)のシミュレーションを行い、以下の成果が得られた.1.ポストペロブスカイト相転移が地震波速度異常の長波長成分に生成に関して、組成異常の影響と同様に重要である.2.相転移境界の組成依存性をモデルに組み込んだシミュレーションを行い、相境界が組成依存しない場合の結果と比較し、現在における最新の地震波観測データ解析から得られている速度構造モデルの成因について議論を行った.3.3次元球殻系への拡張を行い、熱進化ならびに熱化学相転移構造の重要性について議論を行った.4.熱進化計算については、理論的な温度や熱流量の見積もりと比較検討し、妥当なパラメータを検索を行ったが、熱進化の制約条件を満たすようなマントル対流のパラメータを発見することができなかったが、モデルパラメータの特性についての理解を深めることができた. 1の成果については、国際誌に一本の論文を投稿し、出版された.その他の成果については、国際学会で数回程度成果発表を行い、現在国際誌への論文投稿準備中である.4の成果については、招待セミナーにおいて発表を行った.
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