Project/Area Number |
17740289
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 護 Kyoto University, 大学院・人間・環境学研究科, 助教 (70335230)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 上部マントル / マントル遷移層 / 地震波形解析 / 表面波 / 実体波 |
Research Abstract |
本研究課題では上部マントルの地震波速度異方性に着目し、海洋上部マントルにおけるマントルの流動の特徴について検討してきた。広帯域地震波形を用いて地震波速度異方性を検出することを目指す本課題は、表面波を解析してアセノスフェアの地震波異方性を検出すること、実体波を解析してマントル遷移層の地震波異方性を検出の2部構成である。いずれも海洋上部マントルを主たるターゲットとする。 本年度は、昨年度まで改良をおこなった波形合成法のプログラムを用い、北西太平洋域で観測された表面波波形に対して理論波形と観測波形との比較検討を行った。リソスフェア以浅に異方性の存在が限られる既存の一次元異方性モデルでは十分に説明できていないと思われる波形があり、これらについてさらに深いアセノスフェアにまで異方性が存在するモデルをフォワードモデリングで求めることを試みた。観測波形を説明できるようなモデルを確定するに至っていないため、今後モデルの検討を今後継続して行う。 実体波解析では、世界の観測網から沈み込み帯付近の地震について収集した波形を本年度も継続して解析、検討した。特に多重ScS反射波を用いてS波偏光異方性のパターンについて検討を行った。多くの沈み込み帯で、隣接した地震の波形で異方性解析のパターンが大きく異なるなど結果が得られ、これは大規模なマントルの流れでは説明できない。この地域性は簡単なブロックモデルでは説明できないため、その空間パターンについてデータのさらなる収集を行ったうえで検討する必要があることを確認した。
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