Project/Area Number |
17740357
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Geochemistry/Astrochemistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 正一 北海道大学, 大学院理学研究院, 特任助手 (60397023)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 宇宙化学 / 地球化学 / 宇宙物理 / 惑星起源・進化 / 同位体顕微鏡 / 二次イオン質量分析計 |
Research Abstract |
本研究では、数多くの様々な種類の始源的隕石の構成物質を研究することにより、初期太陽系全体を捉えたよりグローバルなスケールから議論を構築することを目指している. 今年度は分析手法の開発に成功し、時間分解能10万年をもつ短寿命核種26Alの同位体分析手法を確立した。これにより、従来不明瞭だった極初期46億年前のわずか数十万年間の熱的イベントに対して詳細な時間軸を入れることに成功した.さらに,より数多くの試料を導入できるマルチサンプルチェンジャーシステムを作成した. 成果発表としては、以下を行った. 1.初期太陽系において最初に析出したと考えられる難揮発性包有物の一種であるオリビン集合体を普通コンドライト隕石から発見し、その酸素同位体、Mg同位体を明らかにした。初期太陽系の短寿命核種の分布を議論する上で重要な物質の一つの^<26>Alの分布を推察した。Meteoritics and Planetary Scienceに成果発表した(Itoh et al.,2007). 2.始源的炭素質コンドライト隕石中のコンドリュールの酸素、Mg同位体を明らかにし、19th General Meeting of the International Mineralogical Association, IMA-Kobeにおいて口頭発表を行った. 3.第38回月惑星会議において、初期太陽系における酸素同位体組成の新しいエンドメンバーとなる物質を発見し発表を行った.また,火星隕石のアパタイト中の水素同位体を測定し火星の水の散逸の歴史に新しい制約を与えた(Sakamoto et al.,2007; Greenwood et al.,2007).
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