Project/Area Number |
17760305
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Communication/Network engineering
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
林 和則 Kyoto University, 情報学研究科, 助教 (50346102)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 周波数領域等化 / ブロック伝送 / サイクリックプレフィックス / OFDMA / シングルキャリア / ガードインターバル |
Research Abstract |
サイクリックプレフィックス(CP)を用いたブロック伝送方式を移動体通信システムに採用する試みが盛んに行われている.CPを用いたブロック伝送方式は,演算効率の高い周波数領域等化を行うことにより高速信号伝送で問題となる周波数選択性フェージングに強い伝送方式であるからであるが,移動体通信システムでは干渉や同期などマルチユーザ,マルチセルの環境特有の様々な問題が発生する.本研究では,移動通信環境におけるCPを用いたブロック伝送方式のための通信路応答推定法に関する検討を行った.特に,2.5GHz帯の広帯域移動無線アクセスシステムの通信方式として注目されているOFDMA方式を想定し,その上り,下り両回線のための通信路応答推定法を検討した.OFDMA方式はOFDM信号のサブキャリアの一部を各ユーザが重複しない形で使用することで多元接続を実現する方式であり,基地局での受信信号は通常のOFDM信号と異なりチャネル応答長×ユーザ数の独立な通信路パラメータによって決定されるため,上り回線の通信路応答推定が特に困難である.本研究ではOFDMA方式では従来のOFDM方式と比べて独立な通信路パラメータの数は多くなるものの,そのうちドミナントな成分は従来のOFDM方式とほぼ同一であることを解析的に明らかにし,その性質を利用した通信路応答推定法を提案した.また,高い周波数利用効率を達成するために,1セル繰り返しの周波数割り当ても検討されているが,このような環境では他セルからの干渉信号によって,下り回線での通信路推定も難しくなる.そこで,CPを用いたブロック伝送方式では,受信信号ベクトルがFFT長次元ベクトル空間中のごく一部の部分空間に存在する性質を利用し,マルチセル環境で希望基地局および干渉基地局と端末との間の通信路応答を繰り返し最小2乗法によって効率的に同時に推定する手法提案した.
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)