Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2006: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Research Abstract |
視覚障害者に映画の音声ガイドを提供しようという活動がある。このとき,フィルムに新たな情報を書き込む余地が無いため,申請者らは,フィルムの動きを検出する同期化アダプタを映写機に取り付け,これをパソコンに接続して断片化した副音声を映写機固有の該当時刻に順次再生するシステムを開発した。しかしこのシステムでは,フィルムの動きを検出する同期化アダプタを映写機に直接取り付ける必要があり,またその取り付けにはある程度の知識や技術が必要であるため,取り付け具合によってはフィルム動作の検出に誤差を生じる可能性があった。 そこで,映写機がフィルムを送る際に定期的に発する機械音を録音し,その機械音をコンピュータで分析した結果から映写機の再生ピッチ(フィルムの動き)を検出することにより,同期化アダプタを必要としない副音声同期化システムを開発することを目的とし,ピッチ抽出アルゴリズムの開発を行ってきた。本年度は,昨年度開発を行った「音響分析による再生ピッチ自動検出ソフトウェア」について,リアルタイム性を考慮したアルゴリズムの改良を行い,実装を行った。また,実際の劇場で上映中の映写機が発する機械音を用いた実験を行い,ピッチ抽出の精度について検討を行ったところ,リアルタイムにピッチ検出が可能であることを確認した。
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