疲労き裂を生じた溶接接合部のCFRP板による応急的な補修工法の開発
Project/Area Number |
17760377
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural engineering/Earthquake engineering/Maintenance management engineering
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
中村 一史 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助手 (70264596)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | CFRP板 / 補修 / 疲労き裂 / 溶接継手 / 積層 / ストップホール / 疲労 |
Research Abstract |
疲労き裂を生じた溶接接合部のCFRP板による応急的な補修工法の開発を目的として,平成18年度は,前年度から引き続き,面外ガセット継手の回し溶接部から発生した疲労き裂を補修の対象部位として以下の点について実験的な検討を行った. (1)CFRP板と鋼板の接着特性 鋼板とCFRP板の基本的な接着性能を明らかにすることを目的として引張せん断試験を実施した.エポキシ樹脂接着剤の接着層の厚さや,CFRP板の積層数が接着特性に及ぼす影響を明らかにした.さらに,提案した補修工法における接着性能を把握するために,面外ガセット継手試験片を用いた引張せん断試験を実施して,積層数や貼付方法の相違が接着継手強度に及ぼす影響を検討した.実験結果より,提案した接着方法によれば,積層化したCFRP板のはく離の発生を遅らせ,引張強度の増大,および,開口変位の抑制に大きく寄与することが確かめられた. (2)CFRP板接着とストップホール施工の併用による疲労き裂の補修効果 前年度までの検討結果からは,提案した積層CFRP板による補修方法は,応急的対策としては十分な効果が認められたものの,き裂の再発生を抑制するまでには至らないことが明らかとなった.そこで,CFRP板接着とストップホール施工の併用によりさらに補修効果を高めることを目的として,静的載荷試験および疲労試験を実施して検討を行った.実験結果より,ストップホール法との相対的な補修効果を明らかにした.また,両者を併用すればさらに補修効果が高まり,恒久的対策としても期待できることが解った.
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)