Project/Area Number |
17760421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 伸治 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (50355913)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 路上駐車 / 駐車管理 / 交通シミュレーション / ドライビングシミュレータ |
Research Abstract |
路上駐車は都市内渋滞の主要な原因とともに交通事故の一因ともなっているが、その一方で物流車両の荷捌きなど、都市の社会・経済活動を支える重要な役割を担っていることも事実である。本研究では路上駐車の役割を認めた上で、必要な路上駐車は適切な措置を伴って許容するような、メリハリのある駐車管理方策を提示することを目的として研究を実施した。 はじめに、我が国における現行の法制度を整理し、諸外国のそれと比較することにより課題の抽出を行った。これにより、我が国の現行制度では路上駐車は例外的・暫定的な位置づけとされており、諸外国と大きく異なることが分かった。 次に実態観測調査を行い、路上駐車による交通流への影響を分析した。その結果、従来検討されていなかった交差点下流側の路上駐車も、上流側と同様交差点の交通容量に影響を与えていることを明らかにした。 これらを踏まえて、メリハリのある路上駐車管理方策を実現するために必要な、新たな路上駐車スペースの創出方法を提案し、その設計の際に必要な交差点からのクリアランス距離について、理論的検討を行った。クリアランス距離は、交差点容量と路上駐車断面の容量、信号青時間で決定される。 提案した路上駐車スペースの実現可能性について、主に円滑性と安全性の観点から評価を行った。その際、路上駐車周辺の通過車両の挙動をモデル化し、交通シミュレーションへの組み込みを行った。本モデルは従来のシミュレーションモデルと異なり、路上駐車周辺で見られる車線をはみ出したりまたいだりして走行する挙動を表現できる点で特徴的である。これを用いたシミュレーション適用計算の結果、はクリアランス距離と信号パラメータを適切に設定することで円滑性への影響を少なくできることが分かった。またドライビングシミュレータ実験の結果、同じ路上駐車が存在する状況でも路面標示により明示的に路上駐車スペースが示されている方が、安全性指標やアンケート回答が良好な結果を示すことが明らかになった。
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